独自性の見つけ方とは?選ばれるサロンになるためのブランディング方法

「もっとお客様に選ばれるサロンになりたい」「他のサロンと何が違うのか、自分でもよくわからない…」
そう感じたことはありませんか?

たくさんのサロンがある中で、技術力だけで差別化を図るのは年々難しくなってきています。もちろん技術は大切ですが、それだけでは選ばれ続ける理由にはなりません。

この記事では、「独自性=技術だけじゃない」という本質的な視点から、サロンの魅力を再発見し、選ばれるサロンになるためのブランディング方法をわかりやすく解説していきます。

独自性とは?まずは意味と必要性を理解しよう

「独自性」とは、あなたのサロンならではの「違い」や「強み」のことです。それは、他の誰かと比べたときに「あなただからお願いしたい」と思われる理由でもあります。

差別化が求められる今の時代、どの業種でも「独自性」が重要とされていますが、とくに個人で運営しているサロンや中小規模の店舗では、この「独自性」が成否を分けるといっても過言ではありません。

なぜなら、すでにどの業界も飽和状態で、お客様は無数にある選択肢の中から、「自分に合いそう」「共感できる」「安心できる」と思えるサロンを選ぶ時代になっているからです。

「技術があれば大丈夫」はもう古い?独自性はスキル以外にもある

多くのサロンオーナーが陥りがちな思い込みがあります。それは、「独自性=技術力」だと思ってしまうことです。
確かに、技術はベースとして必要です。しかし今の時代、一定レベル以上の技術は多くのサロンで提供されています。お客様にとっては、「うまいかどうか」よりも「自分に合っているか」「気持ちよく通えるか」が選ぶ基準になってきています。
では、お客様が本当に見ているポイントは何なのでしょうか?
それは次のような、体験価値や雰囲気、接し方、考え方などの“技術以外”の部分です。

あなたの独自性はここにある!見つけるための5つの視点

独自性を見つけるには、まず他と比べてどうか”ではなく、自分自身が何を大切にしているかに目を向けることが重要です。以下の5つの視点から、自分のサロンの魅力を再確認してみましょう。

1.あなた自身の想いや価値観

なぜこの仕事を始めたのか?どんな人に来てほしいのか?
お客様は、オーナーの想いやストーリーに共感して来店を決めることも多くあります。
たとえば「ママでも通いやすいサロンを作りたかった」「敏感肌の方でも安心して受けられる施術を提供したい」など、あなたの“想い”がサービスににじみ出ていれば、それが独自性になります。

2.接客スタイルや空間づくり

お客様との接し方や店内の雰囲気も大きな個性です。
たとえば「フレンドリーな会話が売り」「静かに過ごせる空間を大切にしている」「香りや音にまでこだわっている」など、技術とは別の「体験の質」が選ばれる理由になることも多いです。

3.メニュー構成やサービスの組み合わせ

提供するメニューやその組み合わせ方も独自性のひとつです。
「施術とカウンセリングの時間配分」「ホームケアの提案スタイル」「食事指導や心理面のサポートを含めたコース」など、サービス設計そのものに「あなただけの工夫」があるはずです。

4.お客様との関係性・口コミの質

リピート率や紹介の多さも、実はあなたの強みです。
「○○さんが言うなら安心」「毎月ここに来るのが楽しみ」と言ってもらえる関係性は、どこにでもあるものではありません。お客様との“信頼関係”こそが、最大の差別化ポイントです。

5.地域性やターゲットとの相性

立地や対象としている客層に特化することで、独自性が際立ちます。
たとえば「40代女性専門」「妊婦さんのケアに特化」「地域密着で子連れOK」など、絞り込むことで“その人のためのサロン”という印象を強くできます。

【事例1】マジカルボディ札幌の独自性は「自分のカラダに気づく体験」

札幌市にある骨盤矯正専門サロン「マジカルボディ札幌」もまた、独自性によって選ばれているサロンの好例です。
このサロンの最大の特徴は、「姿勢を整えるだけ」ではなく、姿勢や見た目の美しさを同時に改善できるのがこのサロンの特徴。

ただ施術を受けるのではなく、鏡や撮影を通じて自分の立ち方・歩き方のクセを理解できるプロセスを導入。これにより、施術の効果を「体感」として持ち帰ることができる点が、他サロンとの大きな違いです。

さらに「通い続けるサロン」ではなく「自分で整えられる体を目指す」という方針も、通っているお客様のモチベーションや意識を変え、サロンに依存させない自立型の提案に力を入れているのも特徴の一つです。

【事例2】城岡プロモーションが選ばれる理由も「独自性=体験価値」にある

城岡プロモーションは、サロンや個人事業主のブランディング支援を行う会社です。その強みは、理論だけにとどまらず、実際に現場でビジネスを築き上げた体験から来るリアルなアドバイスとサポートにあります。

単なるアドバイスだけではなく「経営」「デザイン」「マーケティング」を一体で支援し、現場に深く入り込むスタイル。

そのため、型にはまったアドバイスではなく、クライアント一人一人に合った独自性の発掘と表現”に特化しています。

選ばれるサロンになるには、こうした「言葉にならない価値」を引き出す力も必要です。城岡プロモーションはまさにその独自性で、多くのサロン経営者から信頼を集めています。

選ばれるサロンになるためのブランディング方法

独自性を見つけたら、それをお客様に伝わる形で表現する=ブランディングの段階に入ります。

独自性を「言語化」することから始めよう

まずは、自分の強みや想いを言葉にすることが大切です。「お客様にどう思われたいか」「どんな価値を提供しているか」を明確にし、プロフィールやSNS、チラシ、WEBサイトで統一して発信しましょう。

一貫性を持たせることで「あなたらしさ」が伝わる

たとえば「自然派」「リラックス」「深い対話」を大切にしているなら、写真・言葉・店内の雰囲気すべてにそれが表れるようにします。ブレない発信が“あなたらしさ”を伝え、お客様の信頼につながります。

SNSやホームページでどう見せるが大事なポイント

見込み客が最初に触れるのはSNSやWEBサイトです。そこで「共感できる」「ここに行ってみたい」と思わせられるかが勝負。
ビフォーアフター写真やお客様の声、自分の想いを語る投稿などを通じて、独自性を具体的に伝えましょう。

あなたにしかできない価値は必ずある

独自性とは、特別な才能や実績がある人だけが持つものではありません。
あなた自身の想い、生き方、接客、雰囲気、すべてが“独自性”になります。
「技術がないから」「強みがないから」と感じている方こそ、自分と向き合ってほしいのです。きっと、あなただけが提供できる価値が見つかります。
そしてそれを「誰にどう伝えるか」を意識することで、あなたのサロンは「選ばれる存在」へと変わっていきます。

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城岡 崇宏

株式会社城岡プロモーションの代表取締役で、ブランディング・マーケティング・デザインの3つの視点からトータルブランディングを提供するコンサルティング&制作会社を運営しています。​北海道と東京で複数のサロンや店舗を経営し、実践的な経営戦略を基に、10年・20年と継続的に利益を生み出すビジネスの土台作りにフォーカスした内容をメルマガで発信しています。​「リピート集客経営」を基本の考え方に、お客様に選ばれ続けるビジネスモデルを一緒に育てていくことを目指しています。