リピート客が増えない「また利用したい」と
思われない原因と改善方法
新規のお客様は来ているのに、なかなかリピートにつながらない。
集客にお金をかけても、一度利用しただけで終わってしまえば、また新しいお客様を集め続けなければなりません。
売上を安定させるためには、新規集客だけではなく、一度利用してくれたお客様に「また利用したい」と思ってもらうことが重要です。
リピート客を増やす方法というと、次回予約、回数券、LINE、ポイントカードなどの施策がよく使われます。
こうした施策も必要ですが、その前に考えなければならないことがあります。
お客様は、なぜもう一度利用するのでしょうか。
自分が望んでいる状態に近づいている。続ける意味が分かっている。自分のことを理解してくれている。居心地がいい。またこの人にお願いしたい。
こうした理由があって、初めて次の利用につながります。
リピート客が増えないときには、販売方法だけではなく、お客様との関係そのものを見直すことが大切です。
お客様とゴールを共有できているか
最初に確認したいのは、お客様と提供側が同じゴールを見ているかということです。
整体院であれば、提供側は「身体の状態を整えるために3か月くらい通ってほしい」と考えていても、お客様は「今日の腰痛が少し楽になればいい」と考えているかもしれません。
施術を受けて腰が楽になれば、お客様にとっては目的達成です。
提供側からすると「ここからが大切」と考えていても、お客様にはその認識がありません。
これでは、次に通う理由が分からないのも当然です。
まず、
- 現在どんなことで困っているのか
- どうなりたいのか
- どこを目指すのか
- そのために何が必要なのか
をお客様と共有します。
大切なのは、提供側が決めたゴールを一方的に説明することではありません。
お客様自身がどうなりたいのかを理解し、そこに向かって一緒に進んでいくことです。

続ける理由をお客様が理解できているか
「次回は2週間後に来てください」
そう言われても、なぜ2週間後なのかが分からなければ、お客様は必要性を感じません。
なぜ継続する必要があるのか。
次回は何をするのか。
どのくらいの期間が必要なのか。
続けることでどんな状態を目指せるのか。
ここが分かって初めて、お客様自身が「もう一度利用する意味」を理解できます。
美容室なら、髪を切って終わりではなく、きれいな状態を維持するために次はいつ来店すればいいのか。
コンサルティングなら、今回のアドバイスを実行したあと、次に何を確認し、どの段階まで進めるのか。
整体院なら、痛みが軽くなったあとに何を目指すのか。
単純に「また来てください」と伝えるのではなく、次回利用する理由がお客様自身に分かっていることが重要です。
続けた先の「自分」が見えているか
お客様が求めているのは、商品やサービスそのものとは限りません。
整体院に通う人が本当に求めているのは、腰痛を改善することだけではなく、痛みを気にせず旅行に行くことかもしれません。
美容室に通う人なら、髪を切ることではなく、いつも自分らしくきれいでいたいのかもしれません。
パーソナルトレーニングなら、体重を減らすことだけではなく、自信を持って好きな洋服を着たいのかもしれません。
お客様が知りたいのは、
「これを続けたら、自分はどうなるのか」
ということです。
商品やサービスを継続した先にある生活や変化まで見えていれば、続ける意味も分かりやすくなります。
提供するサービスの説明だけで終わらず、その先にあるお客様自身の未来まで共有することが大切です。
お客様自身が変化を感じられているか
提供側が「良くなっている」と考えていても、お客様自身が変化を感じていなければ、リピートする理由にはなりません。
特に少しずつ変化していくサービスでは、本人が変化に気づいていないことがあります。
- 最初の状態
- 現在の状態
- 変わったところ
- まだ残っている課題
- 次に目指す状態
変化を一緒に確認できるようにします。
整体院なら、身体の動きや痛みの状態を初回と比較する。
美容系のサービスなら、写真などを使って以前との違いを確認する。
コンサルティングなら、売上、問い合わせ数、アクセス数、業務時間などの数字を比較する。
大きな変化だけを見る必要はありません。
小さな変化でも、お客様自身が「前より良くなっている」と実感できれば、続ける意味が見えてきます。
「自分のことを分かってくれている」と感じてもらえているか
リピートしたくなる理由は、商品やサービスの内容だけではありません。
前回話したことを覚えている。
以前相談した悩みを理解している。
前回の状態を踏まえて話をしてくれる。
自分の好みや希望を把握している。
こうした積み重ねによって、「自分のことをちゃんと見てくれている」という信頼が生まれます。
反対に、何度利用しても毎回同じ質問をされる。前回話したことが伝わっていない。担当者が変わるたびに最初から説明しなければならない。
これでは、単なるマニュアル業務として対応されているように感じてしまいます。
担当者個人の記憶だけに頼る必要はありません。
顧客情報を記録し、カルテや顧客管理システムを活用し、必要な情報をスタッフ間で共有することで対応できます。
重要なのは、お客様に「自分は大切にされている」と感じてもらえることです。
商品・サービス以外の不満を見落としていないか
商品やサービスには満足していても、別の理由でリピートしなくなることがあります。
- 待ち時間が長い
- 店内の居心地が悪い
- スタッフの対応が事務的
- 説明が分かりにくい
- 質問しにくい
- スタッフによって対応が違う
- 予約が取りにくい
- 連絡への返信が遅い
一つひとつは小さなことでも、積み重なることで「次は別のところにしよう」という判断につながります。
提供する側からすると問題なくサービスを提供できたと思っていても、お客様が同じように感じているとは限りません。
リピート率を見るときには、商品そのものの満足度だけではなく、予約してから利用を終えるまでの体験全体を見る必要があります。
「またここに来たい」と思える環境になっているか。
お客様の立場から確認することが大切です。
「売りたい」が先になっていないか
リピート率を上げようとすると、次回予約や回数券の販売に意識が向きやすくなります。
しかし、お客様は思っている以上に敏感です。
本当に自分のために提案してくれているのか。
売上のために次回予約を勧めているのか。
必要だから回数券を提案しているのか。
契約してほしいから勧めているのか。
「売ること」が先になっていると感じた瞬間に、信頼を失うことがあります。
マニュアル通りの接客も同じです。
決められた質問をして、決められた説明をして、最後に決められた商品を提案する。
仕組みとして接客を標準化することは必要ですが、一人ひとりのお客様を見ることまで失ってはいけません。
お客様が求めているのは、特別扱いではありません。
「自分のことを理解してくれている」
「自分のために考えてくれている」
「ちゃんと自分を見てくれている」
そう感じられることです。
売ることを目的にするのではなく、お客様のゴールに必要なものを提案する。その結果として次回予約や継続利用につながる形が理想です。
リピート客を増やす基本は「お客様を大切にすること」
リピート客を増やすために、特別なテクニックが必要とは限りません。
お客様とゴールを共有する。
続ける理由を理解してもらう。
その先に自分がどうなるのかをイメージしてもらう。
変化を一緒に確認する。
前回の話や状態を覚えておく。
居心地や接客を含めて、気持ちよく利用できる環境をつくる。
そして、売ることよりも、その人にとって何が必要なのかを考える。
一つひとつを見ると、当たり前のことかもしれません。
しかし、この当たり前の積み重ねが、「またここを利用したい」という気持ちにつながります。
新規のお客様を何人集めても、一度きりの利用が続けば、常に新規集客を続けなければなりません。
リピート客を増やすということは、単に売上を増やすための施策ではありません。
一度来てくれたお客様を大切にし、「次もここにお願いしたい」と思ってもらえる関係をつくること。
それが、売上を安定させるための基本だと考えます。

具体的なリピート対策
リピート対策では、まずお客様の気持ちや利用する目的を理解することが大切です。
ゴールを共有し、変化を実感してもらい、継続することでどんな未来につながるのかを伝える。さらに、接客や居心地なども含めて「また利用したい」と思える関係をつくります。
そのうえで、次回予約、回数券、継続コース、会員制度、LINEでのフォローなど、自社に合ったリピート対策を取り入れていきます。
- 次回予約をその場で取る
- 次回利用する時期を具体的に伝える
- 回数券を用意する
- 3か月・6か月などの継続コースを作る
- 月額制・定期契約の商品を作る
- 会員制度を作る
- ポイントカード・継続特典を用意する
- 利用後にお礼・フォローの連絡をする
- LINE・メールで定期的に情報を届ける
- 利用時期が近づいたら案内する
- しばらく利用していないお客様へ再利用の案内をする
- 誕生日・記念日などに特典やメッセージを送る
- リピーター限定の商品・サービスを用意する
- 顧客情報を記録し、前回の利用内容や要望を次回に引き継ぐ
- 季節や利用時期に合わせて新しい商品・サービスを案内する
7日間無料メールセミナー
トータルブランディングの設計図
努力や感覚に頼らず、成果が循環するビジネスへ。
7日間で「ブランドの軸」と「仕組み」を整え、発信・導線・サービスを一貫させ、次のステージへと導くトータルブランディングの考え方や手順をを無料でお届けしています。
登録特典



