マジカルボディ札幌スタッフ
北田弥生
勤務歴:2021 年入社
【担当施術】
マジカル骨盤矯正産後コース
アロマ筋膜リリース
嗅覚反応分析
2児のママ
死と向き合う経験の中で生まれた葛藤
死と向き合う経験の中で生まれた葛藤
____看護師時代はどんな感じでしたか?
20歳で看護師になって最初 ICUとかの病院に行ったんですよ。
そこの患者さんたちって亡くなる時っていっぱいの点滴に繋がれて最期送っていくんですよね。
何かすごいもどかしさを感じてました。
それで最期の死というものをどうにかキレイにできないものかと思って、一つ目の病院を辞めて、緩和ケアを学びに行ったんですよ。
____20代で死に向き合っていたんですね。新たに緩和ケアを学んでどうでしたか?
そこでは死ぬってことに対してすごく向き合えたから、すごいよかったです。
けど、やっぱり病院って、お医者さんがいて看護師がいてっていう組織なんですよね。
私たち看護師は、治療とか人を治すっていうところに対する権利が与えられていないんです。
こうやって勉強したし、違う科ではこういうことも出来たはずなのに出来ないみたいなことがすごく多かったんですよね。
で、新しく勉強してきたことだったりしても民間のものは使えなかったりするし、結局自分が何も出来ない、人を楽にしてあげたりするっていうのがすごく難しいなっていうのをずっと抱えてる看護師生活でした。
でも諦めたくない!そんな中で見付けた希望の光。
でも諦めたくない!
そんな中で見付けた希望の光。
____葛藤を抱えながらの看護師生活をやめようと思ったきっかけは?
マジカルボディ札幌に来店して、佐々木先生に出会ったことです。
私、出産して骨盤がダメになっちゃったんですよね。
それがきっかけで先生に出会い、人を治せる仕事が医者とかでなくてもあるっていう事を知ったんです。
私もこんなふうに人を治したい。助けてあげたい。そう思って、先生の元で働きたいっていうのは8年前くらいから言ってました。
だけど子供が小さいとかいろんな兼ね合いがあってすぐには辞めれず、やっと今になったっていう感じです。
____看護師を辞めると決めた時の家族やまわりの反応はどうでしたか?
すごい反対されました。ちょうどその頃って、シングルマザーになってすぐだったんです。
これから子供 2 人を育てていかないといけないのに、そんな先が見えない、しかもオープンが延びるし、何ならいくら給料をもらえるかすらわかんない状態だったので、心配だったんでしょうね。
でもそこは押し切って突き進みました。
明日があるのもわかんない!ダメならまた違うことすればいい。
明日があるのもわかんない!
ダメならまた違うことすればいい。
____反対を押し切ってまで突き進んだその思いってなんでしたか?
人生悔いなく生きたいって思ってて、ダメだったらまた違うことすればいい、一度もトライしないでここを諦めたくなかった。
丸9年間やりたいと思っていた事に対してトライしようと決めました。
チャンスをもらえない人だっているんだから、チャンスがめぐってきたってことは、1回そこを突き詰めてやってみたいってのがありましたね。
____諦める人も多いと思うのですが、やりたい思いの方が強かったんですね!
いろいろ上がったり下がったりする中で、ずっと自分の心と向き合ってきたんです。
もう言ってみれば明日があるのもわかんないじゃないですか。それだったらやれる時にやっておきたいなぁと思って。
それに看護師の世界は愚痴ばかりの世界で、いっぱい働いてるのに給料が低いとか、残業が多いとか・・・。
私は60歳までそこで働くイメージがつかないでいました。たぶん長くはここにはいないなって感じはずっとありましたね。
施術者として踏み出した一歩。そこからの努力。
施術者として踏み出した一歩。
そこからの努力。
____看護師とは違う技術所得にあたって大変だった点は?
やっぱり、解剖生理は学んでいるものの、筋肉とか骨とかの知識が少ないし、リハビリとかやってた わけではないので、知識と経験が足りませんでした。
整形外科で働いてた経験があればまた違ったかもしれないけれど、私はそこには携わってなかったので。
例えば「脱臼した人はどうなるのか?」とか「足を骨折した人はどれほど安静にしなきゃいけないのか?」とか「どれくらいからリハビリをしてもいいのか?」とかそういう知識がまず不足している。
先生が「この筋肉が」って言っても、その筋肉がどうなってるのかとか何層目なのかとか出てこない。
ほんとマニアックです。でもそこを知らないと技術提供はできないと思ったから、そこを学ぶのは大変でした。
____自分なりに努力した点はどんなところですか?
勉強はずっとしてました。解剖の本も買ってるし、コンディションの勉強とかもしてるし、元々筋トレをしてるのもあるんで、勉強することに関しては今までと変わらずやり続けていました。
一緒に働くスタッフの子もいっぱい助けてくれたし、その辺は7か月間めちゃめちゃやりました。
でもめちゃめちゃやったけど、オープンの時までずっと不安でした。
____具体的にどんな不安があったんですか?
先生みたいにはなれないってわかってたし、こういう患者さんが来たらどうしようとか、ほんとにこの技術で人が喜ぶのかとか、どういう話をしたらお客さんが喜ぶのかなとか。
いろいろ考えたりしていました。
____オープンしてからお客さんから言われて嬉しかった事はどんなことでしたか?
どこに行ってもダメだったけど、ここに来て楽になったって言われるのが一番嬉しいです。
私のお客さんたちは、ほんとに家族みたいな人が多いんですよ。だからお客さんといる時間が一番元気になれるし、悩んでてもお客さんといると元気が戻ってくるんです。
お客さんとたくさん話が出来ることで自分にもいっぱい情報を入れられる。その得たものをお客さんに還元できるようになりたいなって思います。
家族のように 1 人 1 人に深く関わりたい
家族のように
1 人 1 人に深く関わりたい
____これからどんなことをやっていきたいですか?
私自身が産後に辛い思いをしたから、マタニティから産後のお母さんに対しては、もっともっと最初からケアをした方がいいよって事は伝えていきたいし、困ってる人は何か手助けをしたいなっていうのがあります。
マタニティ期からのお客さんには、子供さんが赤ちゃんの時から携わるので、自分の娘の時のように、何か悩んでることや、何か問題に直面した時に相談に乗ってあげられるような「おかあちゃん」のような人になりたいんです。
____なるほど!「地域のおかあちゃん」ですね!
そう!地域のおかあちゃんです ( 笑 ) だからこの地域に密着とかしながらやりたいんですよね。
私のお客さんには学校の先生だったり、保健室の先生だったり、養護の先生とか、スペシャリストが すごいいっぱいいるんですよ。
聞けることは全部聞いて、そういう輪を作っていきたい。困った時は この人に助けを求めたらいいよって全部言えるようになりたい。
病院行ったけど治んないっていう人もうちにはいっぱいくるから、「だったらまずこの人に言ってみたらいいよ」とか、役所関係も相談してもどうにもなんないって事も、「こういう風にしたらすごいスムーズに出来たよ」とか。
____コミュニティみたいな感じですか?
そうですね。人が集まってそういうのを話して広がってくみたいなのを作っていけたらなって思うんです。
店舗がどんどん増えていって適当なものが広がるっていうイメージは私の中にはなくて、ほんとに家族のように1人に深く関わりたい、その人が悩んだらどこまででも支えてあげたい。
だから今は、そういうことをシステム化ができないところが難しいなって思ってて、私としてはそこを強化していきたいんです。
____大きく広がるというよりも深く繋がっていくという感じですね。
はい。1 人 1 人のお客さんと家族のように繋がっていきたいです。
その為にも「私がいるから来たい!」と思ってもらいるような人になりたいといつも思っています。そして、お店に来る人の輪がどんどん広がっていけるように頑張りたいなと思っています。
以前娘さんとの写真を撮らせてもらった時も、家族愛に溢れた幸せいっぱいの笑顔を見せてもらい、私まで幸せな気持ちになりました。
ここに来るお客さんもきっと同じ気持ちになるんだろうな。そう思うとまた嬉しくなります。
撮影・インタビュー・編集
増田 志保
フォトグラファー
1973年徳島生まれ。
株式会社 フォーワンフォトデザイン代表。
「想いを伝えるお手伝い」というコンセプトのもと、中小企業や個人経営のお店向けに、
写真撮影編集、動画撮影編集、WEB デザイン・DTP デザインを行っている。
ポートレート撮影会を年4回開催中。
https://forone-photodesign.com/
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