飲食店を経営し、瞬く間に10店舗へ

飲食店を経営し、瞬く間に10店舗へ

はじめまして、城岡プロモーション代表の城岡です。

windows95が販売開始となる1年前。私は札幌に、小さな飲食店を開業しました。15坪ほど、アラカルトとカクテル中心のバーです。

当時は“ポケベル”全盛時代でした。出勤時間なのに来ないスタッフがいる、連絡をとりたい、でも携帯電話を持っているスタッフなんて、ほぼいない。仕事もプライベートも、リアルタイムのやりとりができない。何もかもが今とは違う時代でした。

その一方で、リアルに人と会うことが当たり前の時代でもありました。カラオケやボーリング、ディスコ、バーやパブ……多くの若者は、週末になると外で遊んでいた。そんな時代だったこともあり、世の中の景気も上向きだったのです。

おかげで私の店も繁盛し、7~8年の間にどんどん出店。居酒屋や焼き鳥店、ショットバー、リラクゼーションサロンなど、10店舗以上の店舗を経営しました。

十分な利益があったので、給与面以外でも従業員にいろいろ還元することができました。アルバイトも含め、全従業員70名で温泉旅行に行ったことがあります。仕事が終わったら、従業員と食事をしてから帰りました。

カフェで軽く済ませたり、時には焼き肉屋や居酒屋に行ったり。食事をしていると、それを知った他の従業員が夜中でもどんどん人が集まってくる。毎日が宴会のような感じ。給与も高く、店長は月45万円から50万円くらいでした。

ところが……。

ライブドア事件が起きた2004年に、全店舗を手放すことになります。理由は簡単に言うと「人間関係」でした。

仲間から無視される日々、気づけなかった妬み

仲間から無視される日々、気づけなかった妬み

立ち上げから一緒に仕事をしていた仲間が二人いました。私が社長で、彼らは従業員。それなりに良い待遇だったはず。でも、私を排除する動きをとるようになったのです。

ケンカしたわけではありません。無言と無視、でした。しかも無表情で。「もう城岡なしでもできるんじゃないか?」「自分たちだけで店舗を作って、経営していけるのでは?」と思っていたようです。

彼らは面白くなかったのでしょう。いつでも私が主役だったから。

業者さんに褒められるのは私、お客さんに褒められるのも私でした。従業員のアイデアで成功したことも、全て私の手柄みたいな感じになってしまい、どんどん不満が蓄積されてしまったのです。

経営者として未熟だった私は、彼らの気持ちまで考える余裕がありませんでした。もっとストレートに言うと、利益のことしか考えていなかった。それが失敗の一番の原因だと思っています。

売上が増えれば、当然経費も増えるわけです。月の支払いが1000万円、2000万円と増えると、不安も大きくなっていく。まだ売上が足りない、まだ足りない……常に追われているような毎日でした。

でも、外からは成功しているように見えるのでしょう。だから彼らの私への態度は、どんどん硬く、冷たくなっていく。とことん関係が悪化して、到底一緒に仕事できる状況ではありませんでした。

そして出した答えが“全店舗手放す”という選択肢だったのです。

予想もしなかった社長の一言、そのとき目が覚めた

予想もしなかった社長の一言、そのとき目が覚めた

ほとんどの店舗は解約し、数店舗は当時の店長に譲りました。経営者としての毎日から、アルバイト生活へ。私の人生は一転しました。でも、精神的ダメージは小さかった。意識は経営者のまま続いていたのです。

初めからアルバイトで終わるつもりはありませんでした。当時考えていたのは、過去の成功を取り戻すことではなく、「ここから先、どんな未来を作っていくか?」ということばかり。

今自分にできることは何か?そうだ、店舗経営のサポートならできる。よし、違う形で立て直そう!そんな毎日でした。

とはいえ2年も経つと、考え方がぶれてしまいそうになることもありました。アルバイト先の社長から「正社員にならないか?」と声をかけられたときのこと。「社員か、それも悪くないかも」と、少しだけ心が揺れてしまったのです。

でも、次の一言で目が覚めた。「城岡の年齢なら、手取り25万くらいあれば十分だろ」と言われたのです。

きっと良かれと思って言ってくれている。頭では分かるのです。ありがたいという気持ちもありました。でも、自分がなぜ必要なのかに触れず、給与のことだけを言われた。そのことが、夜になっても頭から離れないのです。

今の生活をとるか、自分の夢に向かうか。中途半端な選択ではダメだ……。

次の日、自分で会社を設立する計画があることを伝え、正社員の話は断りました。すると社長は、笑いながら言ったのです。

「やめとけやめとけ、経営はそんなに甘くないぞ」

この職場は、もう無理だと思った。自分の将来を応援してくれない人の下で働くのは無理だ。その日でアルバイトを辞めました。

同じ失敗を繰り返してたまるか!

同じ失敗を繰り返してたまるか!

自分のビジネスを構想する日々が始まりました。あれもできる、これもできる。いろいろ考えていくうちにイメージが固まり、やる気が出てきました。
――大きくなくてもいいから、土台のしっかりした会社を作ろう。
――夢や目標を語れる仲間と仕事しよう。
――そうだ、得意分野を生かしてコンサルティング会社を作ろう。

夜中まで事業計画書を作り、今後のスケジュールをまとめました。アルバイトで貯めたお金でパソコンを買ったり、会社名を考えたり。

気づけば朝4時5時までパソコンに向かっていて、睡眠は1日3時間ほど。でも、集中力が途切れたり、モチベーションが下がったりすることはありませんでした。想像する未来が楽しみで、早く動き出したいという気持ちが強かった。

でも事業計画書を作っているときに、ふと過去を思い出し、思ったのです。「前もこういう計算ばかりして、結局失敗したじゃないか」って。

数字も大事、計画も必要。でも、そもそもどんな未来に向かって豊かさを手にするのか。その“ビジョン”がなければ、また同じ結果になる。自分でも分かっていない未来に、一体誰がワクワクしてついてきてくれるのか。

もう同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。自分自身が向かうべき未来を明確にして、今の会社を立ち上げる準備を進めました。

大きかったのは、「自分だけではなく、関わる人みんなが良くなっていく会社にしたい」と言う気持ち。

会社のイメージは“思いを形にできる会社”。制作からコンサルティングまで、トータルで提供できる会社。それぞれが好きなことをとことん追求できる会社。そんな会社が潰れるはずはない。数字の不安が消えました。

2012年、城岡プロモーション設立

2012年、城岡プロモーション設立

個人事業主の時代を経て、2012年のこと。桜咲く季節に、北海道・苫小牧で「城岡プロモーション」を設立しました。

会社と言っても、当時の社員はまだ自分一人。経営者向けの名刺デザイン制作のみを行っていました。

築40年の木造アパート、8畳の事務所にあるのは、パソコンとプリンターだけ。机もなくてテレビ台で代用。そんなスタートでした。

ところが次第に、ブログやSNSで知り合った人との交流が増え、自分の考え方に共感してくれる人も増え、仕事の依頼がどんどん入る状態になっていきます。

そして、ホームページ制作やコンサルティング業務もスタート。コンサルが増えれば制作も増える。制作依頼が増えればコンサルも増える。良い循環になっていきました。

設立から数年後には、もう集客や営業のことは考えていませんでした。紹介や継続契約のお客様が増え、むしろ一人では対応できないくらい忙しくなっていたのです。

城岡プロモーションは現在、コンサルティングやデザイン制作、撮影スタジオ運営、実店舗経営など、複数の事業を行う会社として活動しています。

私は代表として、主に事業構築やブランディングのコンサルティングなどを担当。ただし、アドバイスしたことを形にするために、写真撮影や動画制作、デザインなどの制作を直接担当することもあります。

会社設立から10年、バイト先の社長から「正社員にならないか」と言われ、少しとはいえ心が揺らいだ自分もいた。でも、あのとき断るという選択をした自分の選択を信じて良かった。改めて思っています。

クライアントの未来を明確にしたい

クライアントの未来を明確にしたい

経営者をサポートする立場として、もちろん結果にはこだわりますが、ここ数年はもう一つ真剣に考えていることがあります。

それは“クライアントの未来”を明確にして、再現可能なプランを作ること。

経営は順調でも、「自分の時間がない」と悩む経営者が少なくありません。何年も飛行機に乗ってない、温泉にも行ってない、休みがあっても結局仕事のことを考えてしまう……。

すると“未来”を考えるゆとりがなくなってしまうのです。自分の人生を豊かにするために始めた事業のはず。その未来を描く手伝いをするのが、私の仕事です。

事業規模を広げたい人もいれば、社員を育てて複数事業で成功したい人もいる。「インフルエンサーとして影響力を持ちたい」という経営者も増えてきました。

成功の形はそれぞれ異なりますが、成功にまっすぐ近づくための基本的な考え方は同じ。“今と未来が繋がる仕事”をすることです。

例えば、100店舗のチェーン店を作りたいのに、毎日自分が調理していたのでは先には進みません。100店舗が同じように提供できる仕組みを構築しなくてはいけない。利益を生み出すビジネスモデルや業務マニュアルも必要です。

また、複数事業で成功したい場合、一つめの事業にしがみついたままで、本当に次の事業が成功するでしょうか。いくらすき間時間に第二のビジネスを考えても成功はないでしょう。手放す勇気が、今と未来を繋げます。

自分の未来と現状に、真剣に向き合う。すると、今と未来が繋がる仕事がはっきりと見えてきます。その見えた答えがこれからの未来を創る本当の目標だと思います。

このように本質的な課題を見つけ、経営計画に落とし込んでいくのが私の仕事です。

経営者であるなら、誰もが思うはずです。「自分の選択や行動を信じて、結果を出したい」「事業を安定させて、自分だけではなく周囲の人も含め豊かになっていきたい」と。

そのために必要なことは、次の三つだと思っています。

・自分のやりたいこと。目指していることを、イメージするだけはなく伝えていくこと。

・お互いの夢や目標、考え方を尊重し、本音で話せる仲間を増やすこと。

・立ち止まらず、現状に満足せず、挑戦することを忘れないこと。

失敗を恐れずチャレンジできる人は、周囲からも応援されやすい。自分の想いを伝えるためには、言葉で伝えなければいけない。伝える相手はまずは身近な人から。

そんなことを考えながら毎日仕事をしています。

“やりたいことが実現できる会社”目指して

“やりたいことが実現できる会社”目指して

城岡プロモーションのビジョンは「やりたいことが実現できる会社を作る」こと。私にも夢があるように、従業員にも夢や理想があるはずですから。

かつての自分は、自分の夢を相手に押し付けていた。でも、それでは人はついてこなかった。自分の目標を他人に押し付けるようなことはしたくない。それに、他人が決めた目標では、人は本気にならない。

じゃあどうすればいい?

みんなの夢が実現できる会社にすればいい。従業員がそれぞれやりたいことができて、それが豊かさややりがいになるのであれば、人は離れない。そう思ったのです。

私が目指すのは、昭和平成の常識を覆す、自由でやりがいのある会社。

一人ではできないことも会社を利用してどんどんやりたいことに挑戦してもらいたい。好きなことを極めて、どこででも通用する人材になってもらいたい。チャレンジしたいことがあったらどんどん言ってきてほしい。

その積み重ねが、従業員の仕事のクオリティやモチベーションを高め、お客様の満足度に繋がるものと思っています。

そして私の仕事は、経営者として今やるべき重要な課題を明確にして、常にシンプルな思考で迷いがなく仕事ができるように事業構築すること。

次のステージに進みたい方は、ぜひ一度話を聞かせてください。

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