ネイルサロンのブランディングに必要な独自コンセプトを作る方法を実例で紹介
「うちのサロン、他と何が違うんだろう?」
「もっと魅力を伝えたいのに、どう言葉にすればいいか分からない…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
今やネイルサロンは、どの地域にもたくさんあります。
正直、技術力やデザイン力だけでは、なかなか“選ばれるサロン”になるのは難しい時代です。
だからこそ大切なのが「あなたにしかない独自コンセプト」を持つこと。
この記事では、無理に特別なものを作ろうとしなくても、あなたらしさを活かしてブランディングする方法をお伝えします。
どうしてネイルサロンにブランディングが必要なの?
「価格も技術もそこそこ良いのに、なかなか新規が増えない…」
そんな悩みの原因は「違いが伝わっていない」ことかもしれません。
たとえば、お客様がGoogleやInstagramで「ネイルサロン 地域名」と検索したとき。
似たようなデザイン、似たような言葉ばかりだと、どれを選んだらいいのか分からなくなりますよね。
そこで目に留まるのは、「私の悩みにぴったりかも」「ここは他と違いそう」と思わせてくれる、コンセプトがしっかり伝わっているサロンなんです。
あなたの「想い」や「得意」がブランドを作る
まずは、「なぜネイルサロンをやっているのか」「どんなお客様に喜んでもらいたいのか」を、あらためて考えてみましょう。
自分が大切にしていることや、今までお客様に喜ばれたことを思い出してみてください。
たとえば…
- 「ネイルで気持ちが前向きになった」と言われた
- 自爪が薄くて悩んでいた方に「こんなに変わるなんて」と驚かれた
- 丁寧なケアを褒めてもらえた
そんな体験の中に、あなたの強みや魅力のヒントが隠れています。
理想のお客様像を描いてみる
次は、「どんなお客様に来てほしいか?」を明確にします。
年齢、職業、性格、ライフスタイル、どんな悩みを持っているかを細かく描いてみましょう。
ペルソナ設定(理想の顧客像)
名前(仮):佐藤 美咲(さとう みさき)
年齢:38歳
職業:一般事務職(中小企業の経理担当)
家族構成:夫と二人暮らし/子どもなし
住まい:地方都市の分譲マンション
年収:350万円前後
性格・価値観:控えめ、几帳面、真面目だけど心の中では「もっと自分を大切にしたい」と思っている。SNSで美容情報を見るのが好き。
悩み・不満・日常のリアル
- 職場ではナチュラルメイク&シンプルな装いが基本。派手なネイルは禁止。
- ジェルネイルで爪がボロボロになった経験があり、「もうネイルはやめよう」と思っていた。
- 爪が薄くて割れやすく、ハンドクリームだけではどうにもならないと感じている。
- 毎日残業が多く、ネイルサロンに行く時間もない。
- サロンに行っても「結局また爪が傷むだけ」と諦めかけている。
- Instagramで「自爪ケア」や「美爪育成」の投稿を見て、少し気になっている。
お客様の理想・願望・求めている未来は?
健康的で自然な美しさを手に入れたいという想いがあり、「ネイル=オシャレ」ではなく「自分のためのケア」として取り入れたいと感じている。爪に自信を持てるようになりたい一方で、派手なデザインではなく、さりげなく「爪、きれいですね」と言われるような上品さを求めている。忙しい毎日でも気軽に通えて、丁寧なケアをしてくれる安心できるサロンを探している。
響くキーワード例
削らないネイル・爪を育てる・自爪ケア専門・自爪育成・ナチュラルネイル・派手にできない人のためのネイル・爪が薄い・割れる人専用
丁寧なケア・忙しくても通える
このペルソナは、あなたのブログやLP、インスタ投稿などすべての発信の軸になるたった一人のお客様です。この人物に向けて話しかけるようにコンテンツを作ると、驚くほど反応が変わってきます。
他のサロンと比べて、自分の違いを見つける
周りのサロンを少し調べてみましょう。技術・価格・雰囲気・メニュー内容…どこが似ていて、どこが違うか?
その中で、「うちだけのポイント」はどこにあるか探してみてください。それが、あなたの「選ばれる理由」になります。
言葉・写真・雰囲気すべてで世界観を統一する
ブランディングは統一感がとても重要。
せっかくの素敵な想いやコンセプトも統一感がなければなかなか特徴は浸透しません。
SNSやホームページ、名刺やメニュー表など、お客様の目に触れるすべてのものに「あなたらしさ」を込めてみましょう。
自爪育成サロンGreenTiffany様は以下の様な世界観を作っています。
言葉(コピー・文章)
- 手から始めるトータルビューティー
- 健康美
- 削らない・傷めない、自爪を育てるネイルケア
- ネイルは装飾ではなく、ケアの時代へ
- 素の爪がきれいだと、心まで前向きになれる
- 派手じゃなくていい。上品で、自分らしく
写真(ビジュアル)
ナチュラルな光で撮影した艶やかな自爪のアップに、白を基調とした空間にグリーンをアクセントに加えた清潔感のある背景を組み合わせ、お客様の手元がふとした瞬間に輝くような自然な写真と、サロン内の静かで落ち着いた雰囲気が伝わる室内ショットを用いることで、見る人に安心感と上質さを感じさせるビジュアルに仕上げています。




こんなふうに統一感のある世界観があると、自分の価値観と似た人が自然に集まってきます。
【実例紹介】「自爪育成ネイル」で差別化に成功した『Green Tiffany』
実際に独自コンセプトでブランディングに成功したネイルサロンをご紹介します。
麻布十番の自爪育成サロン『Green Tiffany』さんは、「手から始めるトータルビューティー」というコンセプトと確かな技術で人気を集めています。
ジェルネイルで爪が薄くなってしまった方や、割れやすい爪に悩む女性たちに向けて、「爪を傷めない・削らない・育てる」というアプローチで爪本来の美しさを引き出しているんです。
ホームページやInstagramも、世界観がしっかり伝わるように工夫されていて、オープン数ヶ月でリピート率90%以上、予約の取れないサロンに成長しました。
なにより、「爪に悩んでいる人に寄り添いたい」という想いが言葉やサービスから伝わってくるのが素晴らしいなと感じます。
「想い」や「考え方」に共感して選ばれる時代へ
ネイルサロンのブランディングで最も大切なのは、誰のために、どんな価値を届けるのかを明確にすることです。
技術やデザインだけでは差別化が難しい今、「想い」や「考え方」に共感して選ばれる時代へと変わっています。
独自コンセプトは、特別な言葉やアイデアが必要なわけではありません。
あなたが大切にしていること、これまで喜ばれてきたことに目を向けるだけで、強みや世界観が見えてきます。
そしてその想いを、言葉・写真・空間すべてに統一して表現することで、「なんとなく気になる」「ここに行ってみたい」と感じてくれるお客様が自然と集まりはじめます。
あとは、ブレずに継続すること。続けることで確実にファン客は増えていきます。

城岡 崇宏

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