忙しい、時間がない、利益が少ない。そんな時はどうすればいいか?忙しさから抜け出すための2つの選択

忙しいのに楽にならない理由とは?
個人事業主として仕事を続けていると、多くの方が同じ悩みに直面します。毎日予定が埋まり、休む時間も少ない。それでも利益は思ったほど増えない。この状態に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この問題の原因は、能力や努力ではなく『ビジネスの構造』にあります。
治療院やサロン、コンサル、制作などの仕事は、自分の時間を使って収入を得る「時間対価型」のビジネスです。働いた分だけ売上は増えますが、働ける時間には限界があります。
売上を増やすために仕事量を増やすと、さらに忙しくなり、余裕はなくなります。頑張っているのに状況が改善しないのは、この構造があるからです。
売上を増やしても余裕ができない理由
例えば、施術単価6,000円で月150人を対応している場合、月商は90万円になります。
ここから家賃や広告費などの経費が40万円かかるとすると利益は50万円です。
では、売上を増やすために来院数を200人に増やした場合はどうか?
月商は120万円、利益は80万円になります。利益は30万円増えますが、施術人数は50人増えます。
結果として、時間的な負担は大きくなり、余裕はさらに減ってしまいます。
売上は増えたのに生活が楽にならない。この状態に悩む方は少なくありません。
単価アップで時間を減らしても利益は大きく増えない
次に、来院数は150人のままで単価を8,000円にした場合を考えてみます。
この場合、月商は120万円になります。
ここで施術のペースを少し落とし、自由な時間を増やして月商を100万円程度に調整したとします。
経費が40万円であれば、利益は60万円です。
もともとの利益が50万円だった場合、増えたのは10万円だけです。
つまり、時間は減らせても、利益は大きく増えていません。
ここから分かるのは、一人で働くビジネスでは、時間を増やしても、時間を減らしても、利益の幅はそれほど大きな差がないということです。
一人経営の収入には上限がある
仮に月の利益が60万円の場合、年収は720万円になります。
しかし個人事業では税金や社会保険の負担があるため、手取りは約500万円前後になり、月にすると約40万円です。
もちろん業種や地域によって差はありますが、多くの個人事業主にとって、月40万円〜60万円の利益が現実的なラインになります。
つまり、一人で働くスタイルを続ける限り、収入には一定の上限があるということです。
忙しさから抜け出すための2つの選択
この状態から抜け出すためには、自分の方向性を決めることが重要です。
選択肢は大きく分けて2つあります。
1つ目は、一人経営で安定を目指す方法です。
単価を上げ、リピート率を高め、売上を安定させる。そして、その一定の収入の中で生活設計を行い、無理な拡大をしないという考え方です。このスタイルはリスクが少なく、長く続けやすい経営方法です。
2つ目は、稼ぎ方そのものを変える方法です。
もし今の収入では将来に不安がある、時間に縛られない働き方をしたいと考えるのであれば、自分の時間に依存しない収入の仕組みを作る必要があります。
時間に縛られない収入を作る方法
一つの例として治療院の場合、時間に依存しない収益を作る方法としては、いくつかの考え方があります。
- スタッフを雇い、業務を任せる
- 回数券や会員制などの継続モデルを作る
- 物販など施術以外の収益を増やす
- 講座やコンテンツなど形に残るサービスを提供する
こうした仕組みを作ることで、自分が働く時間と収入を切り離すことができるようになります。ここから先は、個人の仕事ではなく、事業としての経営になります。
一人経営から抜け出すために取り組んだこと
ちなみに、私自身も最初から仕組み化できていたわけではありません。2008年から2015年までの7年間は、完全な一人経営でした。毎日仕事に追われ、それでも利益は大きく増えず、「この働き方をこの先も続けるのか?」という不安を感じていました。
この状態から抜け出すために、これからの働き方と収入のあり方を真剣に考えました。
そして、「自分が働き続けなければ売上が止まる経営」から、「仕組みで利益が生まれる経営」へと考え方を切り替え、目標を再設定しました。ここからは、実際に取り組んだことを具体的にご紹介します。
スタッフを採用し制作チームを構築
まず取り組んだのが、業務を自分一人で抱え込まない体制づくりです。ホームページ制作、ランディングページ制作、動画編集、各種管理サポートなどをスタッフが対応できるようにし、制作チームを構築しました。現在では、制作業務の9割以上をスタッフが担当しています。
チーム化したことで、対応できる案件数が増えただけでなく、相談できる内容の幅も広がりました。その結果、紹介や依頼が増え、集客に困らない状態を作ることができました。
コンサルタント育成部門の立ち上げ
次に取り組んだのが、コンサルタントの育成です。受講料による売上だけでなく、専門家が増えることで相談窓口が増え、制作案件につながる流れができました。
個人で対応していると、自分が動ける範囲に売上が限定されます。しかし、専門家を育てることで、収益の入口が増え、結果として制作関連の売上も伸びるようになりました。
サロン事業の複数店舗運営
整体院や鍼灸院などのサロン事業については、社員や業務委託スタッフとともに運営体制を整えました。現在は8名体制で複数店舗を運営し、年商は5,000万円を超えています。純利益も1,000万円以上を確保できています。
自分が現場に入らなくても店舗が運営できる体制を作ったことで、時間に縛られない収益の柱を持つことができました。
施術以外の収益として物販を強化
サロンでは施術売上だけに依存しないよう、物販にも力を入れました。物販の利益は単体で見ると大きくはありませんが、年間で見ると店舗家賃分程度の利益を生んでいます。
小さな利益でも積み重ねることで、経営の安定につながります。こうした「施術以外の収益」を持つことは、長く経営を続けるうえで重要なポイントです。
多角化によって時間と収益の安定を実現
このように複数の収益源を持つことで、時間に追われる働き方から抜け出し、売上の波にも左右されにくい経営体制を作ることができました。現在は、仮にコンサルティングの売上がゼロになったとしても、十分な利益が見込める状態になっています。
ただし、仕組み化や多角化にはリスクもあります。スタッフが退職すれば、すぐに代わりが見つかるとは限りません。複数事業の調子が同時に悪くなれば、キャッシュは一気に減ります。そのため、資金には常に余裕を持たせ、長期的な視点で経営を考えることが重要です。
忙しい、時間がない、利益が少ない。この問題を解決するために必要なのは、方法論ではなく「自分はどんな働き方を望むのか、どんな経営を目指すのか。」その方向性を決め、思考を切り替えることが、状況を変える第一歩になります。
努力の量ではなく、努力の方向を変える
もし今、忙しさに追われているのであれば、仕事量を増やす前に一度立ち止まって考えてみてください。
今の働き方の延長に、望む未来はあるでしょうか。
時間と利益の問題は、努力の量ではなく、努力の方向を変えることで解決できます。自分の理想の働き方を明確にすること。それが、忙しさから抜け出すための第一歩。
焦らずじっくり、これからについて考えてみてください。
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城岡 崇宏
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