【注意】高額ビジネス塾・起業講座の危険な実態|すぐに信じるな!契約前に必ず確認すべきこと

なぜ、こんなにも「高額ビジネス塾トラブル」が増えているのか?
ここ数年、SNSやYouTubeで「好きなことで起業」「自由な働き方を手に入れよう」
そんなキャッチコピーをよく見かけるようになりました。
特にInstagramやX(旧Twitter)では、成功者風の投稿が溢れています。
高級ホテルのラウンジでノートパソコンを開いていたり、
「月収100万円」「人生が変わった」など、心に響くフレーズが並ぶ投稿。
見ているうちに「自分も変わりたい」「このままじゃダメかも」と感じた方も多いのではないでしょうか。
中には、「コンサル起業コンサルタント」なんて肩書きを名乗る人まで現れています。
コンサルを起業したい人に、コンサルのやり方をコンサルする……?
もはや何をしているのか意味がわからないですよね。
もちろん、起業や副業を学びたいという気持ちはとても素晴らしいことです。
問題なのは、その『真剣な気持ち』につけこんで、中身のない高額講座や悪質なコンサルが増えているという現実。
少しでも被害者を減らすためにこの記事を書きました。
はじめに|学びたいという気持ちは素晴らしいけれど
最近、起業や副業に関する相談の中で「高額な講座に入ったけど、全然変わらなかった」という話をよく耳にします。
「100万円払ったのに何も身につかなかった」
「モヤモヤだけが残って終わった」
「支払いだけ続いている」
まず最初にお伝えしたいのは、「学びたい」「成長したい」という気持ちは本当に素晴らしいということ。
問題は、その純粋な想いにつけ込んで中身のない高額講座を売る人たちが増えていることです。
この記事では、そんな実態をできるだけ具体的に、そしてわかりやすくお話しします。
無料セミナーの裏にある心理操作
最初の入口は、ほとんどの場合「無料セミナー」です。
SNSで流れてくる広告には、「3ヶ月で自由な働き方」「好きなことで月収100万円」などの言葉が並びます。
『無料』という言葉があるから、つい参加してしまうのです。
セミナーの内容はこうです。
講師が自分の過去を語り、参加者に共感を与えます。
「昔は私も苦しかった」「何もないところから始めました」
聞いている側は、「この人も私と同じだったんだ」と心を開いてしまう。
その後、話は一気に感動的な展開になります。
「このメソッドを学んで人生が変わった」「行動すれば現実は変わる」
そして最後に、必ずこの言葉が出ます。
本気で変わりたい人だけ、残ってください。
この一言がとても危険です。
なぜなら、「ここで決断しなければいけない」と思い込ませる効果があるからです。
補足すると、この手法は心理学でいう「コミットメントの原理」。
一度『自分は本気の人』と口にすると、人はその立場を守ろうとして冷静さを失うのです。
成功者の話に隠されたからくり
セミナー後半では、実際に成功した受講生が紹介されます。
「3ヶ月で100万円稼げた」「子育てしながら理想の働き方を実現した」
とても魅力的なストーリーに聞こえます。
しかし、その裏側にはいくつかの共通パターンがあります。
- 成功者は講師のチームメンバーであることが多い
- 数人の成果を、あたかも全員が同じように成功したように見せる
- 条件やタイミングを隠して「再現できる」と誤認させる
その上で、「今日だけ特別価格」「先着3名」といった言葉が登場します。
この“今しかない”という焦りを作るのがポイントです。
人は焦ると判断力を失い、契約してしまうのです。
講座の実態|ビジネスではなく「気分の高揚」
講座の中身はどうか?
ほとんどの講座で行われているのはビジネス教育ではなく、気分を高めるだけの時間です。
初回は自己紹介と想いの共有。
「あなたには才能がある」「想いを大切にしていきましょう」と褒められ、気分が上がります。
でも、ビジネスの構築や販売の話は出てきません。
次に始まるのは「価値観の棚卸し」や「理想の未来を描く」ワーク。
ノートに夢を書き出して発表する。
確かに自己理解は深まりますが、それが売上につながるわけではありません。
その後、「発信をしましょう」と言われ、InstagramやXでの投稿が課題になります。
しかし内容はどれも抽象的です。
「行動すれば未来は変わる」「夢を信じよう」などの言葉を繰り返すばかり…
講師は「あなたは意識が高い!」と褒めてくれますが、現実的な集客・販売・導線設計の話は出てこないのです。
ここまでをまとめると、実際の講座の中身は次のようなものが多いです。
- 自己紹介と想いのシェア
- 価値観を見つめるワーク
- SNSでの発信課題
- グループシェアでの励まし合い
つまり、「成長した気分」にはなりますが、ビジネススキルは身につきません。
「あなたも講師になりましょう」という次の罠
講座が終盤に差しかかると、講師はこう言います。
「あなたもここまで成長したのだから、次は教える側にまわりましょう」
受講生にとっては嬉しい言葉です。
でも実際には、それが次のビジネスの入口。
つまり、受講生を次の販売者にする仕組みなのです。
この構造はこうなっています。
- 成果が出なかった人に「講師デビュー」を提案
- 自分の経験を教える商品として販売させる
- その売上の一部が元の講師に入る
結果的に、SNS上には似たような投稿や講座が増え、どれも同じような内容になっていくのです。
本人は人の役に立ちたいと思っていても、いつの間にか誰かの集客要員になっている。
このようなピラミッド型の仕組みがどんどん大きくなり、無責任な講師やコンサルタントと被害者が増え続けているわけです。
成果が出ないのは「あなたのせい」と言われる
結果はでるのか?
講座が終わっても成果が出ない人がほとんどです。
当然です。
現実的な仕組みを作っていないのですから。
それでも講師はこう言います。
「あなたが信じきれていなかった」
「行動量が足りなかった」
つまり、うまくいかない原因を受講生の努力不足にすり替える。
そして「次の上級コースに進めば結果が出ますよ」と誘導してくるのです。
講師は結果の責任を取らず、むしろリピーターを増やす方向へ動きます。
補足すると、これはマーケティングの世界では「アップセル構造」と呼ばれるもの。
「不完全燃焼の状態を作り、次の講座で解決させる」仕組みです。
返金保証の裏側
「返金保証あり」と書かれた講座も多いですが、実際はほぼ機能していません。
その理由は、条件設定が巧妙だからです。
たとえば次のようなものがあります。
- 7日以内に申請しなければ無効
- 全課題を提出していることが条件
- 講師が“本気”と判断した場合のみ
つまり、講師の裁量でいくらでも拒否できる。
また「成果は個人差がある」「途中解約は不可」と契約書に書かれていることも多く、
ほとんどの人は泣き寝入りしてしまいます。
なぜ信じてしまうのか
人がこのような講座を信じてしまうのには理由があります。それは、講師が人間心理を巧みに利用しているからです。
1つは「承認欲求」。
人は認められると心を開きます。
「あなたは特別です」と言われると、その言葉に酔ってしまう。
もう1つは「社会的証明」。
周りの人が成功している姿を見ると、自分もできると思い込む。
さらに「契約しない人は損をする」という焦らせ戦略。
この3つが組み合わさることで、人は冷静な判断を失うのです。
実際にあった被害事例|誰にでも起こりうる現実
ここからは、私がこれまでに相談を受けた中でも特に印象に残っている事例をいくつか紹介します。
これらはすべて、現実に起きた話です。
「まさか自分が…」と思うような人ほど、こうした被害に遭いやすいのです。
事例①:100万円払ったのに、学んだのは「自分を信じよう」だけ
40代女性・主婦。子育てが落ち着き、「自分の時間を活かしたい」と思って受講した起業講座。
「3ヶ月で理想の働き方を実現」というキャッチコピーに惹かれ、100万円を支払いました。
講座が始まると、最初の1ヶ月は自分と向き合うワーク。
講師からは「あなたはもっと自分を信じて」「波動を上げましょう」と繰り返されるばかり。
SNSの発信も義務になり、「今日の気づき」「心の変化」を投稿する毎日。
ところが、集客や売上の話は一切なし。
勇気を出して質問しても、「焦らないで。宇宙の流れを信じて」と返されるだけ。
3ヶ月経っても現実は何も変わらず、講師からは「あなたの信念がまだ弱い」と言われて終了。
結局、100万円を支払った代わりに、“根性論”しか残らなかったそうです。
事例②:ビジネス塾なのに「全員で涙のシェア会」
30代女性・元美容師。副業でオンラインスクールを作りたいと思い、某ビジネス塾に参加。
受講料は約150万円。支払いは24回ローン。
講座初回で驚いたのは、全員が泣きながら「夢」を語ることでした。
「自分を信じよう」「行動すれば現実は変わる」という言葉に包まれ、みんな感動モード。
しかし、第2回・第3回も内容はほぼ同じ。
ワークのテーマは「あなたの使命」「理想の未来」。
実際のビジネス設計や集客法の話は一度も出てこなかったそうです。
最終回には「あなたも講師として次のステージに」と誘われ、
「講師養成コース」への勧誘が始まりました。料金はさらに150万円。
受講者の中には「今度こそ結果を出したい」と申し込む人も多く、
その連鎖で講座は続いていく。
これは、典型的なピラミッド型ビジネスの構造です。
事例③:返金保証付きのはずが「あなたの努力不足」と拒否された
50代男性・元会社員。定年をきっかけに「自分の経験を活かした起業」を目指し、
Facebook広告をきっかけに“人生デザイン起業塾”に申し込みました。
受講料は180万円。
説明会では「返金保証付きです」「安心して挑戦してください」と言われ、信用して契約。
しかし、実際には返金条件が非常に厳しかった。
返金を申し出たところ、
「提出課題が未完なので対象外」
「あなたは本気で取り組んでいなかった」
という理由で却下。
弁護士に相談しても、「契約書に記載がある以上、返金は難しい」と言われ、泣き寝入り。
この方は「自分のような人をもう出したくない」と話していました。
事例④:講師とトラブルになり、精神的に追い込まれたケース
30代女性・カウンセラー志望。
ある人気講師のマインド起業コンサルに惹かれて、分割で100万円の契約をしました。
講師は優しく見えたものの、質問すると「まだあなたの在り方が整っていない」と精神論で片づける。
途中で不信感を覚えて辞めたいと伝えたところ、
「途中解約は裏切りです」「あなたの波動が落ちた」と責められ、LINEグループで名指し批判を受けました。
その後、精神的に不安定になり、カウンセリングを受けるまでに。
契約上は途中解約不可となっており、返金はゼロ。
「起業どころか、人間不信になった」と話していました。
事例⑤:成果報告を「演出」として利用された
40代女性・個人事業主。
SNSを見て「この講師は本物だ」と思い、120万円のプロデュース講座を契約。
講座が進む中で、自分のサービスを講師に添削してもらいながら発信。
その様子を講師がスクリーンショットし、「受講生が急成長中!」と宣伝に使用。
実際はまだ売上ゼロだったにもかかわらず、
あたかも「成功事例」としてSNSで紹介されました。
本人は抗議しましたが、「あなたのために宣伝している」と取り合ってもらえず、結局関係を絶ちました。
被害者が特徴と共通点
これらの被害者に共通していたのは、みんな真面目で努力家。
人の役に立ちたいという純粋な気持ちを持っています。
だからこそ、次のような心理が働いていまうのかもしれません。
- 「せっかくお金を払ったのだから、結果を出さなきゃ」
- 「講師を信じない自分が悪いのかもしれない」
- 「途中で辞めたら負けだ」
この思考が、被害を長引かせてしまうのです。
だからこそ私は伝えたい。「違和感を感じたら立ち止まる勇気」を持ってほしいのです。
お金は取り戻せなくても、これ以上失わないための判断はできます。
最悪のパターン|気づけば“あなたも加害者”になっている
ここまで読んで、「被害者が気の毒だな」と思った方もいるでしょう。
でも実は、これが一番怖い話です。
多くの人は、「まさか自分が人を騙す側になるなんて」と思っています。
しかし、高額塾の構造そのものが、「被害者を販売者に変える仕組み」になっているのです。
被害者であり、同時に加害者にもなる構図
この構造の恐ろしいところは、「本人が加害の自覚を持っていない」ことです。
本気で人を救いたいと思っているのに、
実際は「同じような被害者を増やしている」。
たとえば、次のようなケースがあります。
以前、高額講座で失敗した女性が、「次こそは人の役に立ちたい」と講師養成講座に参加しました。
そして「心の在り方を整えるセッション」をSNSで販売。
しかし、内容は以前受けた講座とほぼ同じ。
今度は自分が“教える側”になり、気づかぬうちに他人に同じ体験をさせていました。
このように、「救われたい」と思って入った人が、「誰かを救いたい」と信じて再生産に加担してしまう。
これが、“精神的マルチ”のように続いていくのです。
善意を利用するのが、最も巧妙なビジネス
悪質な講師は、あなたの優しさをよく見ています。
「あなたの経験を必要としている人がいる」
「あなたもこの輪に加わって、人を幸せにしよう」
この言葉で、罪悪感を消しながら販売行為を正当化させるのです。
でも、その「幸せにしよう」という活動が、結果的に新たな被害者を生み出している。
誰かを助けたいと本気で思う人ほど、狙われやすく、利用されやすい。
だからこそ、私はこう伝えたいのです。
まずは『構造』を理解してから動いてください。
意図せず加害者になるリスクを防ぐには、冷静さと仕組みの理解が必要です。
自分が「悪徳ビジネス提供側」に回っていないか?
もしあなたが今、何かを販売しているなら、次の質問を一度考えてみてください。
- 教えている内容は、本当に自分の経験から得たものか?
- 誰かに「この言葉を使って売れ」と指示されていないか?
- 売上よりも「入会者数」ばかりを求められていないか?
- 成果が出ていない人に「信じれば変わる」と言っていないか?
- “あなたも講師に”と誘うことが目的になっていないか?
もし一つでも当てはまるなら、立ち止まってください。
あなたが悪いわけではありません。
でも、誰かの仕組みに組み込まれている可能性があるのです。
一時の熱より、真っ当な道を選ぼう
世の中には、きれいな言葉で人の心をつかみ、
夢や希望を利用してお金を取るビジネスが増えています。
「自由」「理想の働き方」「好きなことで生きる」
その言葉の裏に、現実を見せない構造が隠れていることも少なくありません。
けれど、ビジネスの本質はいつの時代も同じです。
人を思い、価値を生み、信頼を積み重ねる。
その積み重ねの先にしか、本当の成果はありません。
考え方を理解し、仕組みを育て、自分の力で結果を出せる人が増えてほしい。
私はそう願っています。
真っ当なビジネスとは、派手さではなく、地道な積み重ねの中にあります。
コツコツと信頼を築き、誠実に価値を届けていくこと。
それが、遠回りに見えて一番確実な成功の道です。
どうか、焦らず、惑わされず、自分の目で確かめてください。
その選択の一つひとつが、あなたの未来をつくります。
そして、どんな時も「真っ当な道を歩く」ことを忘れないでください。
その姿勢こそが、何よりもあなたの信頼と成果を守ります。
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